日立総研 Knowledge Sparks Forum
「Japan's New Frontier 日本経済の未来を拓く」に参加して


2006.3.3.(金) 於:六本木アカデミーヒルズ

 基調講演として「構造改革と日本経済」と題して東京大学大学院経済学研究科教授 吉川洋氏のお話があった。経済財政諮問会議議員としての豊富なデータに基づいて、内容は(1)日本経済の現状、(2)財政再建、(3)21世紀の日本経済の各視点について触れられた。特に、人口減少の中で、労働生産性の向上こそ将来を拓く道であることを強調された。
続いて、3つのTRACK(1.官民連携フロンティア、2.グローバルフロンティア、3.イノベーションフロンティア)に分かれてそれぞれの講師からのお話があった。私はTRACK1の「IT戦略が拓く官民の新たなパートナーシップ」(日立総研 石井恭子氏)、TORACK2の「オフショア型サービスによるグローバル・アウトソーシング事業展開」(日立 ロッキー・ラロイア氏)、TORACK3の「イノベーションが生み出す企業価値」(GCA(株)社長/一橋大学大学院教授 佐山展生氏)に参加した。
 石井氏は1.日本にIT戦略の到達点、2.日本のIT戦略の歩み、3.残された課題、4.今後の官民パートナーシップについてe-Japan, e-JapanIIなどを通じて官民の協力と省庁の横断的参加による世界最先端のIT国家となった経緯の説明、今後の課題として利用者最優先のシステムの構築をあげられた。
 ラロイア氏は1.Introduction to Hitachi, 2.Outsourcing Business, 3.Hitachi Strategy for Global Outsourcing Service, 4.Hitachi Global Solutions Centerについて説明された。特に、昨年開設したインドの2つのGSCを中心に戦略と現状の説明があった。日本企業のグローバル化が進む中でこのような受託事業のグローバル化は益々進むであろう。
 佐山氏は1.M&Aと企業価値、株式公開、2.いい会社といい経営者、3.提言について説明された。特に「企業価値とは」、「会社は誰のものか」、「企業価値の評価法」、「良い会社は社長できまる」などについては大学教授のほかGCA(Global Corporate Advisory)社を経営しているM&Aに関する説明は説得力があった。
今回初めて六本木ヒルズに行った。フォーラムの会場は49階にあり東京タワー、東京湾、皇居、議事堂、青山霊園、新宿地区など一望できすばらしかった。

六本木ヒルズ49階から新宿方面を望む
六本木ヒルズ49階から東京タワー方面を望む
プログラムの表紙 六本木ヒルズ


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